• 2019.06.21
  • 豆知識

入れ歯とインプラントの違い

一度歯を失ってしまっても入れ歯を用いることによって自然な歯の機能を回復させることができます。それと同様にインプラントも治療法の一つとして挙げられます。皆様も一度は看板などを見かけたことがあるのではないでしょうか?今回は入れ歯とインプラントの違いについて説明していきます。

 

インプラントとは

インプラントは体内に人工の材料や医療器具を埋め込む治療法の総称です。歯を失ってしまった部分の顎の骨に人工の歯根の一部を埋め込み、それを土台として人工歯を固定して歯の機能を回復させます。骨が発育している途中のお子様には適用せず、一般的に20歳以上の患者様が対象となります。

 

入れ歯とインプラントの違い

一番の大きな違いは入れ歯は歯茎や口蓋の上に装着するのに対してインプラントは歯を骨に埋め込む点です。

インプラントは保険の入れ歯のようにバネを用いて隣の歯に負担をかけることはありません。さらに顎の骨にしっかりと固定するため、ずれたり外れたりする心配をすることなく安心して食事や会話を楽しむことができることや残っている歯の本数に関係なく治療ができることはメリットと言えます。しかし、デメリットとしてインプラントと骨を結合させるために数か月~半年を要してしまうことが挙げられます。また、むし歯や歯周病がない、全身疾患を患っていない等、外科手術を行うためには一定の条件を満たす必要があります。

入れ歯のメリットとして素材の幅広さが挙げられます。そのため患者さん一人ひとりのニーズに合わせて審美性や機能性を追求することが出来ます。治療期間も入れ歯の種類によりますが短くて一か月程度で実際に装着することも可能であり、広範囲に歯が抜けてしまった場合でも対応しやすいです。しかし、インプラントと比較して洗浄剤に入れる必要があるなど手入れの手間がかかる点はデメリットと言えます。

 

どちらかおすすめか

入れ歯とインプラントそれぞれの特徴を挙げた通り、どちらも歯を失ってしまった場合の有効的な治療法であることは間違いありません。患者様が歯を補うにあたり、見た目や噛み心地など何を重視するのか、どの様な健康状態かによっておすすめする治療法は変わってきます。例えば、手術を不安に感じる方や妊娠中の方には入れ歯をおすすめする場合が多く、嘔吐反射しやすい方は入れ歯を長時間装着することが困難な場合があるのでインプラントがおすすめします。

このように、ご自身にピッタリの治療法を見つけるためにはしっかりと担当医と話し合う必要があります。

一度ご来院いただきお悩みや疑問点についてお気軽に話して頂ければと思います。