• 2019.06.20
  • 豆知識

入れ歯の費用

一言で入れ歯と言っても様々な種類があります。歯が抜けてしまい、入れ歯を作成する際に気になるのは費用面ではないでしょうか。今回は入れ歯の費用についてお伝えしていきます。

 

保険と自費の費用

入れ歯を作成する際に保険の入れ歯か自費の入れ歯かを選択できます。保険の入れ歯は一個1万円ほどで作成できるのに対して自費の入れ歯は素材にもよりますが一個30万円ほどかかります。なぜこれほど費用の違いがあるのでしょうか?その理由をこれから説明していきます。

 

保険と自費の違い

保険の入れ歯は用いる材料や設計も限られており、制作する工程や回数も決められています。そのため、食事したりするために一定の機能は満たされているものの、全ての患者様に対してぴったりと適合する入れ歯を作成することはどうしても難しくなってしまいます。保険の入れ歯の多くはプラスチックを用いています。プラスチックの利点は軽くて安価に作成できる点です。その反面、耐久性が低く、においが付きやすいというデメリットもあります。そのため、長年に渡って使用し続けることが難しく、何年かに一度は新しく作り直す必要があります。

自費の入れ歯はセラミックや金属といった先進的な材料を用いることができます。また、保険の入れ歯よりも時間と手間をかけて制作することができるので薄くても耐久性があり、しっかり適合することがメリットとして挙げられます。その反面デメリットとしては費用が数十万円とかなり高額になってしまう点です。しかし、自費の入れ歯を使用することで歯を失う前と同様に食事や会話を楽しむことができます。

 

保険と入れ歯どっちを選べばいいの?

結論から言えば患者様の目的によって変わっていきます。

保険の入れ歯はいくつかデメリットはあるものの、噛むという基本的な機能を回復することはできます。さらに患者様の金銭的負担を最小限にすることができるので初めての入れ歯で不安に思っている方や経済的理由でなるべく安く済ませたいと考える方にはおすすめです。

自費の入れ歯をおすすめするのは保険の入れ歯を元々は使っていたが不具合や困ったことがあるケースです。例えば、痛みがある、食事がしづらい、簡単に外れてしまうなどです。また、先ほど記述したように、においや見た目を気にしている方にもおすすめしています。自費の入れ歯の中には入れ歯にシリコンを張り付けて痛みを和らげる加工を施されているものや従来の入れ歯を固定するために必要な金属のバネを用いないものがあります。費用は高くなってしまいますが患者様の要望によって柔軟に入れ歯を選択することができます。

 

このように患者様の目的によって入れ歯は千差万別です。初めて入れ歯を装着する方も今の入れ歯に満足していない方もまずは一度ご来院頂いて相談していただければと思います。